自作キーボードを作ろう!
タイトルは「田舎に泊まろう!」を読む時の気持ちで読んでください。
さて本題ですが、以下の写真のようなパームレスト一体型木製キーボードを作ったので、自作キーボード(以下自キ)の布教も兼ねて、こだわりを書き連ねていこうと思います。
使用機材一覧
・ケース
・PCB
・キープレート
・スタビライザー
GMK Screw-in Stabilizers 104 kit – 遊舎工房
ガチャガチャうるさかったので、可動部分にオイルを挿して静かにさせました。
・キースイッチ
赤軸のリニアの何かしら。 Enter と Space だけ違うキースイッチにしましたがいずれも名前は忘れました。
・キーキャップ
KPREPUBLIC LOOP 104 Wooden Keycaps Wood OEM Profile Walnut Rosewood Be – KPrepublic
組み立て方
については、もっと詳しい方々の記事がネット中に散らばっているのでそちらにお任せします。書くのがめんどくさいわけではありません。
上記の組み合わせならドライバーと半田ごてがあれば組み立てられます。
ファームウェアの編集
qmk というフリーソフトを使用しましたが、こちらも私が書くよりも良い記事がたくさんあるので割愛。
こだわりポイント
この記事の本質パートです。
・見た目
今回作った自キの1番の特徴はなんといっても木の温もり溢れる見た目ですよね。無機質になりがちな開発環境に、激しく主張することなくそっと温もりを加えるのです。
思い返せば私はずっと草木や花を愛してきました。小学生の頃は植物に水をあげる係だった気がするし、中高生の頃は自然を愛していたし、大学生になってからはよくわからない草本植物や胡蝶蘭を育てています。私ほど自然を愛している現代人はそうはいないでしょう。今度胡蝶蘭の記事書こーっと。
・キー配列のカスタマイズ
自キのメリットの一つに、キー配列を自由に変更できるということが挙げられます。今回はどうしても NPKC のキーキャップを使いたかったので、矢印のキーはファームウェアを書き換えて強引につけることにしました。
Caps Lock キーをタップした時は caps 、ホールドした時は func として動作するようにし、 func をホールドしている時に i/j/k/l を押すと ↑←↓→ の入力となるように書き換えました。キーボードの右下の矢印キーを押していた頃よりもずっと手が楽です。
また、英語配列だと半角入力と全角入力の切り替えが面倒なので、 func + E / func + N で半角 / 全角に切り替えられるようにしました。1キーで切り替えられていた頃より若干不便ですが、見た目の可愛さに免じて大目に見ることにしましょう。
・尊師スタイル
これは想定していなかったことなのでこだわりでも何でもないんですが、このキーケース、キーブリッジなしで尊師スタイルができちゃうんですね(macbook 13')。ケースの裏面の滑り止めが絶妙な位置にあり、キーボード上においてもキーに干渉しないようになっています。パームレスト一体型でこれは嬉しすぎる。。
ただ、トラックパッドがほぼ完全に隠れてしまうので、別途マウスが必要になります。
そこでロジクールのトラックボール式のマウスを導入してみたんですが、素晴らしいですね。マウスの位置を動かさずに使えるので、こたつ布団の上なんかでも使えちゃいます。おすすめ。
見た目もパラサウロロフスみたいでかわいい
よくなかったこと
・キーキャップの誤配送
NPKC の木製キーキャップは中国から取り寄せていたのですが、ビーチ材の明るい色のものを注文したのに、ローズウッドの暗い茶色のものが届いてしまったんですよね。2週間ワクワクしながら待って、クリスマスプレゼントを開ける子供のようにビリビリに包装紙を破って開けたんですが、箱には想定外のものが入っていました。あの時は体感的に 10 秒くらい、完全に思考も動きも止まってしまいましたね。
とはいえ、運営に問い合わせてみたら、届いたものもそのまま持ってていいし、ビーチ材のものも追加で送ってくれるとのことで、結果的にはラッキーでした。けっこう高いからね。
・値段
元々 HHKB のフラッグシップモデルの購入を検討していたんですが、キーボードに 35k は流石に高いな ... と感じ、この自キを制作しました。しかし、結局のところ、 30k くらいはかかっちゃってるんですよね。。もう少し価格を抑えたかったですが、趣味はコスパでやるもんじゃないですからね。日々の生活を質素にして帳尻合わせましょう。
・可搬性
持ち運びに便利なキーボードを想定して作ったのですが、 HHKB なんかの方が持ち運びにはよっぽど良いでしょう。それにこちらは有線だし。。
終わりの句
とまあ良いことも悪いことも書き連ねましたが、自キ製作には大変満足しています。自分が作った(多分)世界に一つだけのキーボードですから、コーディングがめちゃくちゃ楽しくなります。この記事を読んだどこかの誰かにも、この喜びが伝わることを願いながら筆を置きます。
終わりの句其の二
もう一度筆を取りました。ブログ書くのってけっこう大変なんですね。ここまで書くのに1時間くらいかかりました。それだけ後から読み返すのが感慨深かったりするのかな。